「GNOSIA(グノーシア)(Nintendo Switch)」プレイ後の感想


「GNOSIA」のプレイ後の感想です。LOOP23までのプレイ動画はこちら公式サイトはこちら。Nintendo Switchでプレイしています。

ニンテンドーダイレクトで知る

私がグノーシアを知ったのは、2020年3月26日に配信された「Nintendo Direct mini」。紹介ムービーを見て、プレイをしてみたくなった。当時はゲーム実況に熱を入れていた時期でもあったし、グノーシアを探す「人狼ゲーム」にはとても興味を持っていた。



グノーシアが配信されるまでの約1ヶ月間はとてもワクワクした。本作は2019年6月にPS Vita版がリリースされている。グノーシアの情報を求めていた私は、この時期に開発のプチデポットが4人体制でゲームを開発していること。情報収集に活用しているIGN JAPANで10点を獲得していること(しゃべりすぎGAMER聞いてます)。人狼ゲームが出来ることに期待が徐々に高まっていった。

4月30日にプレイが解禁され、独特のヴィジュアルと世界観設定には惹きつけられた。人狼ゲームはほぼ初心者なので、ルールを覚えながら「成功したー」とか「失敗したー」とか十二分に人狼ゲームを堪能したのだった。

一人用人狼ゲームの傑作

「人狼ゲームをひとりで楽しむ」。ここに主眼をおけば、本作は傑作と言って良い。本来、人狼ゲームは複数人が集まらないと成立しないゲームな上、ルールも簡単とは言い難い。実質、現実社会で人狼を遊ぶことは困難と言えるが、「グノーシア」はそれを見事に製品化した。サクサクと進むテンポは良く、「もう一回。もう一回」と何度もこのゲームのループにハマっていく。1回のループは5分から15分程度。序盤はゲーム実況しながら進めていたから1時間くらい進めればちょうどよく、2-3日後にまた1時間という感じで十二分に人狼ゲームを楽しめた。

ループ23を持ってゲーム実況の動画投稿を終了した。ここからはローカルで黙々とストーリークリアを目指す。本作は人狼ゲームをしつつ、乗員の特記事項を埋めていくストーリーが用意されている。各乗員ごとのイベントを見ることで特記事項が埋まっていく仕組みで、イベントに遭遇する度に、世界観や乗員のバックグラウンドが垣間見れ、徐々にキャラクターに愛着を持っていく。

情報が少ない乗員キャラクターには第一印象で良い印象を持てない者も数人いたが、ゲームを進める度に好きになっていく。反面、第一印象が良かったキャラの意外な一面を知り、驚きと落胆を交えながらバックグラウンドを知ることもあった。

ストーリーをメインにすると作業感が出てくる

「ストーリーを進める(特記事項を埋める)」ことに主眼を置くと、このゲームの評価は非常に難しいものになる。というのも本作のメインとなる「人狼ゲーム」が冗長に感じてしまうのだ。ストーリーを追うばかりに人狼ゲームをいい加減にプレイしてしまうことがあった。ボタンをひたすら連打して会話を進めて、適当な乗員に投票してを繰り返しては、投票後のイベントマークに行って、回収するなんてこともしばしばしてしまった。

イベントサーチ機能や人狼ゲームをサクサクできるテンポ感が、さらに冗長性を助長してしまうのが「うまくイベントを回収できなかった時」で、ループ終了の度、やきもきして「もう一回、もう一回」とイベント回収に勤しんでしまう。人狼ゲーム中の乗員キャラクターのセリフは、お世辞にもバリエーションがあるとは言えない。ストーリーを進めることに主眼を置くと足踏み状態になり、やきもきしてしまうことがあった。

ただ、不思議なことにやきもきしながらも、イベントを回収すると達成感と共にキャラへの愛着が湧いてくる。やきもきしているときは作品に対する評価はジリジリ下がるのだが、イベントを見た瞬間に跳ね上がるのだ。プレイ日記でも書いているが、評価の揺り戻しが大きい。これはプレイするスピードを間違えたのかもしれないと思った。

ゆっくりと遊ぶべき

私はループ161、プレイ時間15時間以上(Switchのプレイ記録参照)でトゥルーエンドに到達した。プレイ日記を見返すと序盤はゆっくり遊んでいたが、ループ24から161までを3日間で通ったことになる。

これは性急すぎるプレイをしてしまった。本作はスキマ時間に人狼ゲームを楽しみつつ、長いスパンを持って遊ぶのに適していると感じる。人狼ゲームを楽しむことに主眼を置き、ストーリーを追うことに重きを置かなければ、傑作といって過言ではない。

グノーシアのエンディングシーンのひとつ

評価をするなら?

8.0

良い部分
  • 一人用の人狼ゲームをテンポ良く完成させた。
  • 爽やかな気持ちにもなるストーリー。
  • 詰まると、ストーリー開放が誘導されているように感じる設計。
  • 4人体制でゲームを製作した開発側に対する敬意。
気になった部分
  • ストーリーを追ってしまうと人狼ゲームが冗長に感じる。

※コマンド一覧で説明を読むと、開発陣の人間性が現れる文章を見られる。ここはポイントが高い!

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