豊丸産業のパチンコ事業廃業について

豊丸産業のパチンコ事業廃業について


豊丸産業については思い出が深い。おそらく御社を知ったのは「CR バーストエンジェル」や「キャプテンロバート」だった。当時、画一的な確変ループ機が市場に溢れるなか、一般電役を使ったこれらの機械は、連チャン性能が他機種とは異なり、尖っていて、なにかセンスを感じで、とても好印象だった。


若いとき、もしパチンコメーカーに就職するなら豊丸産業にエントリーしようと考えていた。当時は就活もかなり難儀な時期で、地元から名古屋までの交通費や一次・二次面接などを考えたときに、時間も費用もかかりすぎるので断念した。結局のところ、わたしは地元の企業に一度就職し、その企業がリーマンショックの煽りからまともに事業も出来なくなり、今でいうブラック企業化したので、一年ほどで辞めた。


パチンコとはウェブサイトなどを通じて情報発信をしたり、情報を収集したりしながら関係が続いていた。豊丸は中小メーカーだが、コアなファンがついているイメージ。どちらかというと硬派なメーカーで、市場受けする機械を作るのは苦手なイメージだった。


それでも、愛せる部分が過分に存在したし、話のネタになるような機械も多かった。これらは今思えばパチンコが楽しい時期で、情報発信も限られていたし、かなり有効に機能した。


そこから幾年が経ち、豊丸と同業の高尾は「変態メーカー」という謎の評価を一部のファンから受けるようになる。


最初こそ、それらの評価を好意的に見ていたものの、自分はそのうち「変態メーカー」というのは褒め言葉ではないということを思っていた。これらの言葉が効いてくるのは、時折、ヒットを飛ばすとか、市場受けする機械をちゃんと作れるという土台があればこそであり、変な見た目の台やスペックの機種しか作らないメーカーに、ちょっと違うんじゃないかなーと思い始めていたのだ。


この頃のインターネットでは、ネガティブな発信は通常なら出来ない雰囲気になっていた。それらをSNSで展開しても良いが、世間の評価は「危ないアカウント」や「関わっちゃいけないアカウント」という評価になる。いまでもSNSで暴れまわっている人はいるけれど、ああなってはいけないというのが、空気感である。


なので、基本的にはポジティブなことしか発信できないインターネットになっていた。自分がインターネットに熱中していたころは、個人ブログにパチンコ批評は溢れていたが、ブログが下火になり、SNSやYouTubeが盛り上がってきた頃には、この辺りの発信界隈も世代が交代していて、新しい人はどちらかというとPVや収益を得るための煽りにシフトしていった。自分はそれを余り良くは思っていなかったが、太刀打ちもできなければ、乗っかる気持ちもなく、淡々としたネットライフを送っていた。


豊丸に関しては、ナナシーなどの一般電役という強みを屋台骨にして展開してほしかったなぁという気持ちは残る。ナナシーは、今の甘海やクィーンと肩を並べられただろうに。それをやりつつ、変な台を作るという感じでも良かったのではないかなーと今でも思っている。


とはいえ、良い時の豊丸も知っているし、資料を引っ張り出してくれば、それについてツラツラ語るくらいはできるので、いつかそうしたこともしたいような気もする。


市場環境が良くなったら、PBでも販促をフィールズに任せるでも良いので、戻ってきてほしいメーカーではある。いろいろ脱線したが、楽しませてくれてありがとうございました。




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