屋根裏の神様と人形

屋根裏に神様がいる。


調べると上棟式などで用いるものらしく、家の一番高いところにつけられるという。

屋根裏の神様
中央の柱 裏側に神様がいる


実家は40年ぐらい前に増築をしているので、家の一番高いところは40年前から変わってしまった。写真は屋根裏から撮影したもので、最近までモノが沢山あった為に長年後ろ姿しか見えなかった。


前から綺麗にしてあげたいなと思っていたが、このほど屋根裏を整理して収納されていたモノを搬出したので、ついでに屋根裏の神様を救出しに行った。


社みたいなものが見えたから、てっきり御札が飾られていると思っていたが、中にいたのは人形だった。おそらく両方とも女性を型どったものである。写真のとおり、激しく朽ちており、長年、使いとして家を守ってくれていたのだろう。長らく放置していた屋根裏を今年になって整理したのは、もしかしたら神様に呼ばれたのかもしれない。

屋根裏の神様 人形
最初に見た時は驚きもしたが、徐々に愛らしくも見えた
なお、撤去する際に右側の人形の顔面が落ちた


これらはすべて外すことができた。

中の人形は供養することになると思う。社などは屋根裏の中でもアクセスしやすく、さらに高い位置に移すつもりだ。

上棟式用の丸扇子と紙垂(しで)


今回、特に社のなかに人形があったことに驚いた。ウェブで検索すると大抵、施主の名前や大工の名前、施行日などが書かれた板看板のようなものがあるという記述は見かけるが、人形が入っている記述は見つけられなかった。


うろ覚えだが、秋田県あたりではこのような風習が昔あったという記述を見かけたがウェブページは失念してしまった。東北地方はこけしの文化も盛んではあったことから、守護としてそのような人形を置くのは、想像の世界だが理解はできる。もしくは大工の趣味・信仰だったかもしれないが、それは40年前に戻らないと分からない。


※追記:最近の上棟式セットを眺めていたら、おかめがセットにされていたので、その役割かもしれない。何でも、おかめは工事の安全祈願や苦難克服のために祀らえるのだとか。


大工さんの走り書きを発見。実家は1980年に建てられたみたいだ。


顔面が落ちた人形

紙垂

丸扇子


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