安倍晋三さんの銃撃のニュースはショックだった

体調:ちょい悪。メンタル:ぼちぼち。外:穏やか。プロテイン:1-2杯。


昼にテレビをつけたら、安倍晋三さんが撃たれたニュースをしていて、ゾワッとした。この感覚は自分でも意外だった。もう少しテレビや俗世界とは離れた感覚で捉えるかなぁと思っていたのだが、まんまステレオタイプな捉え方をした。ゾワッとして10数分間落ち着かなかった。


ニュースが同じ内容を繰り返していると気づいて、仕事場に戻った。iPadでNHKのニュース同時配信を流していた。Yahoo!を見ても集中治療室で治療と出ていて、助かったかなぁと思っていたが亡くなってしまった。67歳。思っているよりも若かった。


戦国の歴史が頭をよぎった。豊臣にしても徳川にしても多くの武将が討ち取られそうな戦を生き抜いた。死線を超えた者は自然と権力が身につく。それは死線を超える経験をした者がそう多くないからだ。安倍さんもそんな感じになったら、これは無双だなぁと助かると思いこんでいた時に思っていた。結果として安倍さんは豊臣でも徳川でもなく、織田だった。死をもって強烈なインパクトを残し、伝説の政治家となった。


退任するときの街頭インタビューで、女子高生が安倍さんを「日本のお父さん」と言っていたことが思い出された。彼女らにとってみれば、幼い頃から首相を務めていた安倍さんは日本のリーダーとして、お父さんと映っていた。在任期間は戦後最長。体調不良にならなければ、まだ首相をしていたかもしれない。ご冥福をお祈りします。


ここからは少しドライな思いつきを書く。参院議員選挙の投開票日が迫っているが、安倍さんの死は、自民党に大きな追い風として恩恵をもたらすように思う。接戦区で競り勝つぐらいのパワーは与えるだろう。自民党は大勝するように思う。


大勝後の自民党は、岸田氏と財務省を中心に回っていく。精神的にアベノミクスは終焉を迎え、自民党のまとまりはゆるく壊れていく。安倍晋三氏のもとで結束していた議員は模索を始めるだろう。例えば、菅さんや高市さんなどは場合によっては現政権批判に回るかもしれない。自民党は近い将来、もしかしたら割れるかもしれない。


精神的に崩壊したアベノミクスの次に用意された文字通りの「新しい資本主義」。岸田氏と財務省、もしくは麻生氏あたりの意を汲んだ政策が向こう3年ほど続く。専門家の予想では緊縮財政というから増税・増税だろうな。野党の力は衰える。与党内野党勢力の登場か、自民党が割れるかしないと、しばらくは官僚政治が続く。


岸田内閣は官僚政治であるので、見方を変えれば今の官僚のお手並拝見でもある。ただ、失敗した場合、官僚の能力はこんなものかと失望されるだろう。私自身、日本に閉塞感や根詰まり感があるのは単純に国際競争に負けたからだと思っている。先進国として搾取する側だった日本が、搾取される側に回ったのだ。


人々は段々と個化しており、なんとなく肉体まで捨てたがっているのでは?と思う時がある。メタバースなんてまさにそんな感じ。地球に土地が余ってないので仮想空間に無限に作り出したい欲求が少し見える。グローバル企業がサービスを展開する中で、国に囚われないカントリーフリーといった思想も出てくるかもしれない。人々は実体を捨てて、頭の中に抑え込もうとしている。つまるところ、今後は徐々に徐々に実体であるリアルはつまらなく、仮想空間には管理された自由が拡がるようになる。たぶん、この流れは止まらない。


ちなみにメタバース。HMDが高性能化+低価格化しないと普及しないと思う。VRChatやMetaのような空間ではなく、オンラインゲームの世界の豪華版みたいな形でメタバースが普及するように思う。となると、その世界を管理するのは任天堂やMicrosoftだろうな。

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