「NieR:Automata(ニーア:オートマタ)(PS4)」プレイ後の感想
「NieR:Automata」をなぜプレイしたかといえば、感覚としてぶれた経緯を持つ。話題作であるし、YouTubeの「やっておくべきPS4ランキング」では、よくランクインしている。熱心なファンも見受けられるし、アンチもいる。
ゲームは面白くないが、キャラクターが良いという人もいる。ゲームも含め、世界観が素晴らしい。音楽も素晴らしい。ディレクターのヨコオタロウさんが面白い!いや。ゲームを作ったプラチナゲームズも最高!という人もいて、評価がバラバラであった。賛否両論という評価も聞こえた。
キャラクター重視ならば、私としては惹きが弱い。アクションゲームはそもそも苦手意識があるし、ゲーム実況くらいしかゲームをする動機を持たない。とはいえ、ここ最近はGOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)に選ばれた作品や話題作は、後学のためにプレイするという動機を持っている。「SEKIRO」や「DEATH STRANDING」はその理由でプレイした。そういえば両作ともちゃんと動画にはしていない。
「NieR:Automata」を評価するのは難しい。なぜかといえば私に残ったのは言葉にすると陳腐になってしまう体験だからだ。それはとても素晴らしいものであって、懐かしさすら感じた。田舎から都会に帰る夏休みの少年のような感覚だ。エンディングを迎えて数時間、そうした虚無を味わった。
好きか嫌いかと問われれば、好きなゲームである。どこが好きなのか?と説明する際に言葉を用いたくない。ここを言葉にすると陳腐になってしまう。つまり表現として難しい。感覚の中にとっておきたいような想いがある。
それでも、振り返ってみよう。本ゲームは3部作構成となっており、俗に言う周回ゲーの要素を持つ。1周目が終わった時の感覚は「こんなものか」だった。2周目の最初に飽きが来て、途中から惹き込まれた。3周目に入る時に先に進める喜びを感じ、終わる頃には少し見栄を張った。
1周目で持った苦笑いのような違和感は、3周目にはしっくりした。そして、終わった。もうずっと過去のことを思い出しているような気さえする。ヨコオタロウさんと岡部啓一さんのインタビュー動画をYouTubeで探してよく見ていた。