「NBA2K20(PS4)」プレイ後の感想


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マイキャリアモードをクリアし、クイックマッチを数試合した程度の感想になります。

DC以来のNBA2Kシリーズ

「NBA2K」シリーズは私にとってはかなり懐かしいシリーズだ。ドリームキャスト時代にやり込んだ記憶を持っている。調べてみると2000年前後なのでかなり昔の記憶だ。

久しぶりにこのシリーズをプレイすることになったのは、PSStoreのセールにより600円ほどで購入できる機会を得たから。スポーツゲームは比較的好きだし、昔の記憶も残っている。買わない手はない。

試合の雰囲気はまさにスポーツ中継

さっそくプレイしてみると、"操作がかなり複雑"に感じた。「Rスティックでシュート?」「ええっと、ディフェンスは……」なんて苦労しながらクイックマッチを終えた。基本操作を学べるチュートリアルは充実しており、シュートやドリブル、ディフェンスなど項目はしっかり分かれている。操作がおぼつかない頃は「この操作を覚えることができたら、それだけで上手くなれる」と思ったほどだ。

クイックマッチの雰囲気は素晴らしかった。自分は英語をうまく聞き取れないが実況音声や会場の様子はスポーツ中継そのものに感じられた。ドリームキャスト時代もリアルだなぁと思ったものだが、目の当たりにした試合の様子はそれを超えた。ホーム・アウェイでの明確な温度差。ホームなら観客を沸かせたいと思うし、アウェイなら会場を沈黙させたい。ハーフタイムなどの演出も見ていて楽しかった。

ドラマ仕立てのマイキャリア

クイックマッチをひと通り楽しんでからは「マイキャリア」モードをスタートさせた。架空のプレイヤーを作成し、NBAチームへの入団を目指すサクセスストーリー。お話は大学バスケからスタートし、有名選手なども多数出演するドラマ仕立て。「FIFA」シリーズの"The Journey"のイメージに近い。

ムービーも多く搭載され、ドラマ自体は楽しめる作りになっている。要所要所に試合や練習が組み込まれており、初心者や私のような久しぶりにプレイする人も楽しみながら操作感を学べるのは良い点だ。

魅力はまとっているが……

気になった部分もある。技術面やローカライズで荒削りなところが少し目立つのだ。カットシーンのつながりに統一性はなく、ロードが早いときと遅いときが混在しテンポが悪くなっている。また、日本語字幕はありがたいが、「ほぼ直訳」と言ってよく、名詞は英語表記を維持している。

字幕に関しては注文をつけたい。英語表現を日本語に変換し、少し手を加えた形の字幕ではあるが、膨大な量の字幕が一瞬しか表示されないことが度々見受けられた。映画字幕のように「意味は同じだが文章量を圧縮する」手間が欲しかったように感じる。また、可能ならば名詞に関しても英語表現ではなく、カタカナ表現になっていれば没入感はさらに増しただろう。どうも字幕に対する手間がひとつからふたつ足りないように感じられた。それでも字幕をつけてくれたことには感謝したい。

ムービーで気になる点は、往年の選手やNBAを取り巻く有名人が多数出演しているものの、NBA知識がないと魅力が半減する作りになっている。知識があれば「おおー、ピッペンだ!」と楽しめるが、知らないと「多分、バスケの選手かな?」ぐらいの印象。知ってると有名人、知らないとモブに見えるのがもったいない。Tipsが表示されれば良かったように感じるが、ここは文化やターゲット層の違い。知っている人にわざわざ教えるのはヤボであろう。

マイキャリアは荒削りな印象が強い。それでも、もっともっと良くなるポテンシャルは秘めているし、そうなっていったら毎年楽しめそうな雰囲気はまとっている。久しぶりの「NBA2K」シリーズは充分に楽しかったし、今後もクイックマッチはちょくちょくプレイするんじゃないかなと思う。

もし評価をするなら?

7.0

良かった部分
  • 試合の雰囲気や演出表現。
  • 有名人多数出演の「マイキャリア」。
気になった部分
  • 複雑な操作。
  • 荒削りの域を出ない「マイキャリア」。
  • シリーズファン以外は手を出しづらい作り。
  • セールで購入すると満足だが、フルプライスで買っていたらゾッとしたと思う。

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