「ぼくらのかぞく(PS2)」プレイ後の感想

ぼくらのかぞく(PS2)

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1周だけプレイした感想になります。約1時間30分遊びました。

子育てをしよう!

「ぼくらのかぞく」は、「ぼくのなつやすみ」シリーズを手掛けるミレニアムキッチンが開発した子育てゲーム。2005年にソニー・コンピュータエンタテインメントからリリースされています。

雰囲気はまんま「ぼくのなつやすみ」。プレイヤーはお父さんとなって子育てをします。プレイ期間は25歳から定年を迎える60歳まで。子供を社会人まで育てて、孫の顔を見る頃にはエンディングです。

ホームビデオを見ているようなプレイ感

ゲームはとても優しい雰囲気です。子供が生まれたら名前をつけて、いろんなところに遊びに出かけます。1年は春夏秋冬の4ターンで終了し、実名で登場するスポットにでかけたり、なすがままに過ごしたり。お財布やパラメータと相談して行動を決めます。1周が1時間から1時間30分ほどで終わるので、かなりサクサクと子育てを楽しめます。

サクサクとしながらもノンビリとした様子で子育ては進みます。正直、プレイヤーが介入できる要素は少なく、節目で進路を一緒に悩んだり、子供のパラメータを見ながら調整目的で出かけるくらいです。とても仲の良い家族のホームビデオを見ているような気持ちに近いかもしれません。子育ての最中に大きな事件は発生せず、トントン拍子に子供は大きくなり、お父さんには白髪が生えます。いつのまにか身長も息子に越されてしまいました。

オープニングの高揚感を超えてこなかった

プレイしていて思うのは、実に惜しいゲームだということです。普通にプレイしていると大きな事件どころか家庭内のいざこざも発生しません。ゲームとしての盛り上がりがノンビリなのです。このノンビリはこのゲームの魅力のひとつですが、流れに乗って漂っているだけのように感じてしまいました。ドラマが発生しないんです。みんな良い子なんです(悪い子にもできます)。子育て中の驚きや裏切りに出会えなかったのは少し残念でした。

これにははっきりとした理由があります。導入からオープニングまでの流れが実に昂ぶらせてくれるのです。若い二人が結婚して新居に住む。人生の希望や期待が感じられてとてもワクワクしました。ただ、本編のプレイがこれを超えなかった。この一点に尽きるかなと思います。


ワクワクしたオープニング部分

もし評価をするなら?

6.5

良かった部分
  • 優しい雰囲気のゲーム。
  • サクサクとしたプレイ感。
  • 操作がシンプルで分かりやすい。
  • ワクワク感を最高潮に高めるオープニング。
  • お出かけスポットが実名。
気になった部分
  • 子育て中に印象的なドラマが発生しない。
  • プレイヤーの介入要素が乏しい。
  • 周回前提のプレイだが、周回のモチベーションが高まらない。
  • 実名で登場するスポットなどが活かしきれていない。
  • 「お父さんでプレイ」と「お母さんでプレイ」が用意されていればよかったかも?


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